先日、朝早く出かけようとしたら、
車のフロントガラスがガチガチに凍ってました。
いよいよ冬ですね。
日中、日が当たっていると結構暖かいので、
油断していましたが、12月ですものね。
私が住んでいるつくば市は、朝晩の冷え込みがとても強く、
真冬にはマイナス7、8℃まで下がるような日もあります。
そんなときは、フロントガラスにお湯をかけても、
かけた端からまた凍ってしまいます。
車のヒータを全開にしつつ、ワイパーを動かして
何とか運転できる状態にしますが、
朝急いでいるときは、なかなか大変です。
さて、オンラインサロン「健康クリエイターズLabo」の
11月の月例セミナーでは、
「医師が伝える冷えを改善するために大切なこと」と題して
お話しさせていただきました。
女性には特に冷えを訴える方が多く、
さまざまな症状を悪化させる原因にもなります。
特に、痛みに関して言うと、
痛みが出ることで交感神経が緊張し、
血流が悪くなる。
血流が悪くなると痛み物質が出て痛みが強くなる。
このような悪循環があるのですが、
そこに冷えが加わると、さらに悪循環が強まります。
というのも、寒さや冷えというのは、
交感神経を高ぶらせるからです。
交感神経が興奮すると、末梢の血管が収縮し、
特に手足が冷たくなります。
冷えにはいくつかのタイプがありますが、
現代人に多いのは、身体の中心部はそれほど冷えていないのに
手足が冷たい、というタイプです。
これは、ストレスがかかって交感神経が緊張して起きる冷えです。
東洋医学的には「気滞」タイプの冷えと言います。
気の巡りが悪くなっている状態ですね。
とはいえ、身体の芯から冷えるんです、とおっしゃる方もいます。
このような方は、エネルギーをつくる働きが弱い
「気虚」タイプと考えられます。
東洋医学では、気血水で身体の状態を考えますが、
まずは気が充分にあって、それが巡っていかないと
血や水も巡りません。
「気」は生まれながらのものもありますが、食事から作り出して
補充していかなくてはなりません。
食べたものがしっかりと消化吸収され、エネルギーに変換される仕組みが
十分に働かなくてはいけないわけです。
そのために必要なのは、食べ物の熱量(カロリー)が高いことではなく、
エネルギーを生み出すための化学変化をしっかり起こせるように
ビタミンやミネラルを十分に摂り、身体の隅々まで行きわたらせること。
そして、酸素を十分に取り入れ、身体の隅々まで行きわたらせること。
女性に冷えが多いのは、エネルギーや熱を生み出してくれる場所である
筋肉が少ない、ということがあります。
そして、貧血や鉄不足が多い、ということもあります。
女性は毎月、経血で血液を失うので、
どうしても鉄が足りなくなりがちです。
鉄が足りないと、効率よくエネルギーをつくる仕組みが働かないため
その分、たくさんの糖質を必要とします。
甘いものは良くないと思っているのにやめられない、という方は
鉄不足を疑ってみる必要があります。
甘いものを食べても太らないから、いいか。
と思っていてはいけません。
筋肉が少ないから運動をしたほうが良いと分かっていても、
エネルギーを作り出す仕組みが整っていないと
すぐに疲れてしまうので、なかなか運動を続けられない。
ここにも悪循環が生まれます。
本格的なスポーツやジム通いでなくても
普段、あまり使わない筋肉を使う動作をすることで、
筋肉が増え、細胞のエネルギーを生み出す仕組みが活性化します。
足の指で床に置いたタオルをたぐり寄せる、片足立ちをする、
階段をゆっくり下りる、椅子にゆっくり座る。
今、ちょっとやってみませんか?
テレビを見ながらでも、いいですよ。