我が家の夕食に並ぶ野菜として出番の多いものに、
ブロッコリーがあります。
低カロリーで栄養価が高いイメージなのですが、
実際のところ、どうなのでしょうか?
ブロッコリーに含まれる注目すべき栄養素は、ビタミンC。
ビタミンCには抗酸化作用があり、
病気に対する抵抗力を高める作用、日焼けを防ぐ作用、
肉体疲労の蓄積を抑制する働きがあります。
ビタミンCと言えば
レモンに多く含まれているというイメージがありますが
生のブロッコリー100gには
レモン果汁7個分のビタミンC(140mg)が含まれます。
ただ、ビタミンCは水に溶けやすい特徴を持つため、
食材を茹でる際に損失しやすい栄養素です。
そのため、茹でたブロッコリー100g中のビタミンCは
55mgまで減りますが、それでも1日に推奨されている
ビタミンCの摂取量の50%以上が含まれています。
次に注目すべき栄養素はタンパク質。
タンパク質は筋肉や臓器など体を構成する主要な成分なので、
筋トレをしている方にはもちろん、そうでない方にとっても重要です。
また、肌のハリや弾力を保つコラーゲンもタンパク質の一種ですので、
美肌のためにも積極的に摂取したい栄養素ですね。
一般的に良質なタンパク質は肉や魚などの動物性食品に多いのですが、
植物性タンパク質にはカロリーを抑えながら
タンパク質を摂ることができるメリットがあります
ここで言う良質なタンパク質とは、構成しているアミノ酸の中でも
必須アミノ酸(身体で合成できないもの)が
バランス良く含まれているタンパク質のことです。
また、ブロッコリーに多く含まれる葉酸は、
ビタミンB群のひとつで、赤血球の産生に関与していることから
「造血ビタミン」とも呼ばれます。
葉酸が不足すると、赤血球のサイズが大きいタイプの貧血になります。
胎児の正常な発育をサポートすることが分かっていて
妊娠中に欠かせない栄養素の1つですが、
細胞の産生や再生にも重要なビタミンですので
年齢や性別に関係なく不足しないように摂取したいものです。
食物繊維には水に溶けやすい水溶性食物繊維と、
水に溶けにくい不溶性食物繊維がありますが、
ブロッコリーには不溶性食物繊維が多く含まれます。
不溶性食物繊維は水分を吸収して便を増やすので、
スムーズな排便に効果的です。
また食物繊維は腸内の善玉菌の餌となるため、
腸内環境を改善する働きがあります。
栄養的に、なかなか良さそうな食材ですね。
食事のメニューに上手に取り入れましょう。