先日、テレビで「ニラレバ」か「レバニラ」か、と議論していました。
私は「ニラレバ」と言いますが、みなさんはどちらでしょう?
ニラレバ、お好きですか?
レバーと言えば、鉄分が豊富。実は鉄分以外にも
普段不足しがちな栄養素が豊富に含まれています。
レバーは、その栄養価の高さから乳幼児の栄養補助として
離乳食などにも使われています。
レバーに含まれる鉄分は体に吸収されやすいので
貧血を予防するには最適です。
血液中の赤血球には体中に酸素を運搬する働きがあり、
鉄分は赤血球の構成成分として使われています。
鉄分が少なくなると、赤血球の減少により酸素が行き渡らず、
さまざまな症状を引き起こしてしまいます。
厚生労働省の日本人の食事摂取基準によると、
月経のある成人女性が1日に必要とする鉄分は10.5g~11.0gですが、
実際に摂れている量は6.8~8.9gであり、
意識して鉄分を摂る必要があります。
レバーには、鉄分が非常に豊富に含まれているため、
少量を食べるだけでも不足分を補うことができますよ。
レバーには、ビタミンAも豊富です。
ビタミンAはいくつかの成分からできていますが、
その主成分はレチノールといいます。
レチノールは目や皮膚を健康に保つ効果があり、
不足すると薄暗いところで視力が維持できなくなったり、
皮膚が乾燥したりします。
粘膜や粘液をしっかり作るのにも必要な栄養素なので
のどや鼻の粘膜が弱い人にもしっかり摂っていただきたいと思います。
レバーには、このレチノールが豊富に含まれています。
ビタミンAは油と相性が良い栄養素なので、
油で炒めたり揚げたりすると効率よく吸収できます。
レバーには、疲れを予防できるビタミンB1、B2が豊富です。
ビタミンB1は糖質、B2は糖質や脂質から
エネルギーを作り出す際に必要とされる栄養素です。
ビタミンB1、B2が不足するとエネルギーがうまく作り出せず、
疲れやだるさを感じるようになります。
さらにビタミンB2は皮膚や髪、爪の再生にも関わっていて、
不足することで口内炎など皮膚や粘膜に炎症が生じることがあります。
特に運動習慣のある方は、より多くのビタミンB1が必要となるので、
積極的に摂取しましょう。
レバーには、赤血球をつくる際に必要な葉酸も豊富です。
葉酸は「造血のビタミン」と呼ばれ、
赤血球を作る際に必要な栄養素です。
葉酸が足りないと、鉄欠乏性貧血とは異なり、
赤血球が大きいタイプの貧血になります。
またタンパク質の生合成にも関わり、
身体の成長に欠かすことのできない成分です。
特に、胎児の発育と密接な関係があるため、
妊娠中の女性は積極的な摂取が推奨されています。
レバーには、葉酸が豊富に含まれているので、
貧血気味の方や妊娠中の女性、さらに今後妊娠を望む女性は、
食事にレバーを取り入れるとよいですね。
レバーには、新しい細胞を作るのに欠かせない亜鉛が豊富です。
亜鉛は鉄分と同じミネラルの一種で、
食べ物の消化・吸収・代謝に関わる酵素を作る際に必要な栄養素です。
さらに細胞内に存在するDNAの合成にも使われ、
新しい細胞が作られる骨や肝臓などの臓器組織では欠かせない存在なのです。
もちろん赤血球をつくるにも必要なので、
貧血の人には欠かせません。
しかし、近年食生活の乱れから亜鉛不足になり
味を感じにくくなるなど、味覚障害を訴える方が増えています。
食事摂取基準によると、成人男性では11mg、
成人女性では8mgの亜鉛の摂取が推奨されています。
豚レバー100gには6.9mgの亜鉛が含まれているので、
推奨量の半分以上を補うことができます。
こんなに栄養豊富なレバー、
食べない手はありませんね。