梅雨が明けました!
観測史上最速の梅雨明け、
観測史上最も短い梅雨だったようです。

6月の気温としても、
これまた観測史上初の記録が
連日出ていますね。

こうなると、冷たい飲み物が飲みたくなりますね。
仕事の合間に飲む冷たいジュースや
一日の終わりに飲むビールは、
確かに喉も心も潤してくれます。

しかし、このひとときの安らぎが、
意外に大きな悪さをしていることをご存知でしょうか。

生命エネルギーの根源である「気」が
全身をくまなく巡る原動力は、
胃の働きにあると東洋医学では考えています。

冷たい飲み物が胃を冷やすと、「気」の巡る力が衰えます。
いくら元気があっても、この「気」が身体を巡らなければ、
身体は重く感じます。

猛烈な暑さの中では、疲れやすいもの。
汗も大量にかきますから、水分補給は大事です。

しかし、水分を摂ることで余計に
不快なぐったりした疲労感を感じる場合は、
冷たい飲み物が「気」の動きを悪くしたことが
原因のひとつかもしれません。

では、注意すべき状況とその回避法について考えてみましょう。

まず、疲労時。
疲労で「気」を消耗しているうえに、動きまで悪くさせると、
その影響はとても大きくなります。

普段から食欲のない胃腸の弱い人も、同じようなことが言えます。
こうしたときには、冷たい飲食はできるだけ控えた方が賢明です。
早めに睡眠をとって疲労を回復させましょう。

次に空腹時。
空腹時に飲むものは胃を直接攻撃しますから、
その影響力も大きくなります。
「食事の前にグッと一杯」の快感も堪りませんが、
胃にとっても堪ったものではありません。

空腹時の冷たい飲み物は極力避けましょう。
どうしてもというときは、できるだけ少量に留めておいて、
胃に物が入ってから飲むようにします。

寝起きや安静時、気分が沈んでいるとき、
冷房などで身体が冷えているときなどは
「気」の動きが静かで停滞しています。

こういう状態のときは、
冷たい飲食物は一層悪さをしやすくなります。
こうした時に喉が渇いた場合は、温かいもので喉を潤します。

状況に関わらず、冷たいものを一気にがぶ飲みすることは、
身体にとってはすごく迷惑なこと。

胃に流し込む喉越しのうまさは、
身体を動かして「気」が身体中を巡っているときの、
最初の一杯だけに留めておきましょう。
禁断の味わいと言えるかもしれませんね。