新型コロナウイルス感染症が流行し、自粛要請が出されるようになり
テレワークが増えた影響で運動不足になっている人が増えている
という報道がされています。
ところが一方では、テレワークが増えて自由時間が増えたため
運動する習慣ができた人が増えたというデータも出ています。
これは確かにどちらもありそうですね。
日々仕事に追われて運動する時間が取れないという方は、
テレワークになったことで自由に使える時間が増えて
それを運動に充てることができるわけですね。
仕事に追われていると、運動は後回しになりがちです。
私自身もそうでした。
クリニックに毎日通勤していたころは、
外来診療で患者さんに「運動しましょうね」
というお話はするものの
自分自身はまったくできていませんでした。
一念発起して、パーソナルトレーナーにお願いしたことがあるのですが
仕事が終わってから、その時間を捻出しようとしたところ
日々の生活リズムに影響が及び、
かえって体調を崩してしまいました。
その後、バレエのレッスンを受けるようになりましたが
やはりコンスタントに続けることは難しかったのです。
それが、クリニックを辞めて時間に余裕ができ、
コロナの環境の中でオンラインのバレエレッスンが充実してきたおかげで、
定期的に自宅でバレエのレッスンを受けることが可能になりました。
今では週に3回、1時間のレッスンを受けています。
スケジュールの優先順位は
今ではバレエのレッスンが最も高いのです。
昨年の8月に始めたころは、30分のレッスンがやっとで、
続けられても、せいぜい45分。
1時間のレッスンは体力が続きませんでした。
元々体は柔らかい方でしたが、
筋力が落ちていることと
バランス感覚が衰えていることに愕然としました。
バレエでは片足で立つようなこともありますが
それがしっかりできないのです。
オンラインのバレエレッスンを受け始めて
今では半年以上経ちましたが、
体が少しずつ変化してきているのを実感しています。
まず、脚が外側に開くようになってきました。
バレエでは基本的に足を外向きに開きますが
股関節から外向きに開くようにしなければなりません。
この動きは、子どものころから苦手だったのですが
それが少しずつ開きやすくなってきているのです。
バレエではパッセというポーズがあり
片脚立ちになりますが、
これでバランスを取ることができるようになってきました。
筋力がついて、バランス感覚も磨かれてきたということでしょう。
さらに、1時間のレッスンがそんなに苦ではなくなってきました。
筋力がついてきたことと心肺機能が向上してきたことが考えられますが
スムーズにエネルギーを生み出すことができる体になってきた
ということだと思います。
以前の私の体はエネルギーを糖に頼っていたので
すぐにエネルギー切れを起こしていたのだと思います。
今はおそらく脂肪をうまく燃焼させて
エネルギーを作り出しているのだろうと思います。
こうして持久力がついてくると
運動をするのも楽しくなってきますね。
運動の習慣のない方が、どうやって運動を習慣化していくか。
クリニックで患者さんと話しながら、
なかなか難しいな、とは感じています。
時間的な余裕というのは、やはり重要です。
健康を維持するために、
睡眠時間を削ってまで運動をするというのはおかしな話ですから。
それでも、ほんの少しの運動でも日課にする工夫はできると思います。
先日読んだ文章の中に
「トイレに入るたびに5回スクワットをする」
というのがありました。
毎日必ずやることと結びつけてしまうわけですね。
そうやって運動を続けられる体力を少しずつ作っていくわけですが
そこには食事・栄養の改善も必要です。
その辺りは、『運動と栄養と休養の関係』をお読みください。
さあ、どんな運動をどんなタイミングで始めますか?
気負わず、ほんのちょっとだけ工夫してみましょう!
コロナで運動不足解消?
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