ベランダのプランターでルッコラを育てています。
先日、初めて収穫できました。

以前も庭にプランターを置いて育てたことがあるのですが、
そのときはナメクジに全部食べられてしまいました。
それだけ、おいしい❣ということですよね。

噛むとゴマのような香りがして、ちょっと辛味のあるルッコラ。
この香りと味が大好きです。

ルッコラとは、アブラナ科キバナスズシロ属に分類される一年草。
和名は「黄花蘿蔔(キバナスズシロ)、英語ではロケットやアルギュラ。
日本ではイタリア料理とともに広まったハーブなので、
イタリア語の発音に近い名前で呼ばれることが多いようです。

原産地はアジア西部から地中海沿岸にかけて。
栽培の歴史は紀元前までさかのぼります。
古代ギリシャ・ローマの時代には「エルーカ」と呼ばれ、
既に食用とされていたようです。

かのクレオパトラが、美を保つために食べていたのが
ルッコラではないか、とも言われています。

日本へ入ってきたのは明治時代ですが、
イタリア料理が広まるまではあまり普及していませんでした。
広く使われるようになったのはかなり新しく、1990年代になってからです。

ルッコラには、ビタミンとミネラルどちらも豊富に含まれています。
特に美容効果やアンチエイジングが期待できる栄養素が多く、
お肌の健康を保ちたい方にはぴったりです。

ビタミンC
お肌によいイメージのあるビタミンCは、水溶性ビタミンの一種。
健康的な肌を維持するコラーゲンを作るのに必須の栄養素で、
美肌には欠かせません。
そのほか、ストレスへの抵抗力を高める作用や抗酸化作用があります。
ホウレン草と比べるとルッコラにはビタミンCが約2倍も含まれています。

ビタミンE
ビタミンEは、脂溶性ビタミンで、強い抗酸化力があります。
体内の活性酸素を弱める働きがありますが、
一度作用すると不活性化してしまいます。
ビタミンCには、そんなビタミンEを再活性化させる働きがあるので、
できるだけ一緒に摂ることをお勧めします。

βカロテン
βカロテンは、油に溶けやすい性質を持つカロテノイドの一種。
強い抗酸化力があることで知られ、アンチエイジングにも効果的とされています。
また体内で正常な皮膚や粘膜を維持するビタミンAに変換され、
体の健康を保つさまざまな役割を果たします。

アリルイソチオシアネート
ルッコラに含まれる辛み成分です。
大根やワサビの辛味と同じ成分で、殺菌作用があります。
活性酸素による体への影響に対して、抵抗力を高める作用があり、
動脈硬化やがんの予防のほか、血栓予防にも効果が期待されています。

ミネラル
ルッコラには豊富なミネラルが含まれているのも特徴の一つです。
特にカリウムやカルシウム、鉄分が多く、
高血圧や骨粗しょう症、貧血などの予防にも役立ちます。
ホウレン草と比べると、カルシウムは約3倍も多く含まれています。

さらにルッコラは、レタスや水菜と比べても糖質量が非常に低いのが特徴。
サラダにルッコラを使うと糖質を抑えることができるでしょう。

ビタミンCをしっかり摂るには、生で食べるのが良いですが、
βカロテンは油といっしょに摂ることで吸収が良くなります。

サラダがおいしい季節。
ルッコラを積極的に取り入れて
亜麻仁油やオリーブオイルを使ったドレッシングをかけて召し上がれ❣