私はコーヒーを1日にだいたい2杯飲みます。
朝に1杯、昼に1杯。
午後遅い時間に飲むと、眠れなくなることがあるので
夕方以降には飲みません。
コーヒーには、覚醒作用があって
これを頼りに仕事をする人も多いことでしょう。
私も頼りにしています。
ただ、覚醒作用は飲んで1時間くらい経ってから現れるので
前もって飲んでおく必要があります。
また、コーヒーにはリラックス効果もあるので
緊張しているようなときには、
逆にリラックスさせます。
昼食後にコーヒーを飲んだら、
すぐに短い昼寝をするとよいですよ。
まずはリラックス効果が現れ、
その後に覚醒効果が出るので、
目が覚めたときに頭がとてもすっきりします。
コーヒーを飲むと、利尿作用があるので
トイレが近くなったりします。
これは、カフェインの作用によるものですが、
トイレに頻繁に行けないときに、コーヒーを飲んでしまって
失敗した!という経験をしたこともあるかもしれません。
コーヒーに敏感なかたのなかには
下痢をしたり、動悸がしたり、
胃が痛くなったりするかたもいます。
そのようなかたは、無理をせず、
他のカフェインの少ない飲物を摂るようにしましょう。
コーヒーのデメリットとして
貧血になりやすくなるというものがあります。
これはコーヒーに含まれる「タンニン」という成分が
鉄分と結合して、体内に鉄分が吸収されるのを妨げてしまうからです。
鉄剤のお薬を飲むときにお茶で飲んではいけない、
というのも同じ理由です。
それによって鉄分が不足して
貧血が起きやすくなってしまうということです。
貧血も気になるけどコーヒーも飲みたいという場合には、
食前1時間と食後30分を避けましょう。
そうすれば貧血を引き起こしにくくすることができます。
コーヒーは、これらカフェインやタンニンのせいで
悪者のように見られることもありますが
身体に良いこともたくさんあります。
カフェインは、脂肪の分解を促進する酵素である
「リパーゼ」を活性化する作用があります。
脂肪分解を促進することでダイエット効果が出ます。
また、カフェインは自律神経に働きかけて、
エネルギー消費を高めてくれます。
具体的には体内の新陳代謝を3〜10%促進させる働きがあり、
運動する20分~30分前にコーヒーを飲むことで、
血中の脂肪酸濃度が上昇し、脂肪を燃焼しやすくなります。
コーヒーの香りを嗅ぐと右脳の情緒部分が刺激されて、
「アルファ波」というものが生じてリラックスできるのです。
実際にコーヒー、レモン油などの香りを嗅いだ時に
どの香りが最も脳をリラックスさせるのか調べた実験では、
コーヒーが最もリラックスできる状態になったそうです。
私の夫は、アロマオイルの香りがほとんどダメで
唯一コーヒーの香りで癒される、と言っています。
コーヒーの香りのお線香なんかもあるんですよ。
カフェインと並んでコーヒーの有用な成分としてクロロゲン酸があります。
クロロゲン酸にも、脂質の消費を促進して
体脂肪を低減させる働きがあるのです。
いわゆる「脂肪が燃えやすい体を作る」ことができます。
他にも、コーヒーには二日酔いの苦しみを助けてくれる作用があります。
人が二日酔いになるのは「アセトアルデヒド」という物質が原因です。
このアセトアルデヒドを体外に排出することができれば
二日酔いが解消するのですが、
カフェインはまさにこの物質を体外に排出させることができます。
アセトアルデヒドによって拡張された血管を
カフェインが収縮させて血液循環をスムーズにし、
また利尿作用により体外に排出を促します。
また、コーヒーには抗酸化物質が豊富に含まれています。
老化の原因であり、生活習慣病やガンを引き起こす
可能性があるとも言われているものに「活性酸素」があります。
活性酸素は身体の健康に悪い影響を及ぼすのですが、
コーヒーに含まれている「抗酸化物質」は
この活性酸素を打ち消すと言われています。
野菜に含まれているビタミンにも抗酸化作用があり
アンチエイジング効果が期待できると言われていますが、
コーヒーには野菜をはるかに超える
1000以上の抗酸化物質を含んでいると言われており、
かつ吸収率もコーヒーの方が高いので
高い抗酸化作用を期待できると言われています。
この抗酸化作用には肌の老化によるシミやたるみを予防する効果もあります。
このように、メリットもデメリットもあるコーヒー。
ご自分の身体の声を聴きながら、
適度な飲み方で楽しみましょう。