新型コロナウイルス感染がじわじわ広がっていますが、
昨日のニュースで解説していた専門家が、
こんなことを言っていました。

「軽い症状で感染を疑って病院へ行くことは避けるように。
軽い症状で病院を受診しても、できることは何もない」

この言葉は、何も
新型コロナウイルスに限ったことではありません。

どんな感染症でも、軽い症状の段階では、
病院で分かること、できることというのはほとんどないのです。
どんな病気も、症状が出そろってこないと診断がつきません。
だから「後から診るほど名医」などと言われるわけです。

また、軽症の人が病院を受診することで、
医師は本当に助けが必要な人に
十分なケアをすることができなくなってしまいます。
患者を守り、医師を守り、そして自分の身を守るためにも、
軽い症状は自分で対処できる、
セルフケアのスキルを身に着けておくことは
とても大事です。

かつて私が新米の母親だったころ、
医師としてもまだまだ新米でしたし、
生後半年の娘が熱を出してぐったりしたときは、
慌てて病院へ駆け込みました。

ちょうどその時、
自分も高熱を出して風邪だろうと思っていたので、
それを医師に伝えると、
「じゃあ風邪でしょうね」ということで
風邪薬を処方されました。
まあ、娘はその薬を一口で
噴水のように吐き出してしまいましたが。

頭から湯気が出そうなほど熱が出ていたので、
解熱鎮痛剤の坐薬を使いましたが、
それもすぐに出してしまったり。

結局、熱が下がったころ、
2人とも全身に発疹が出て、
2人で「突発性発疹」だったと分かりました。

その後も、咳がひどくて眠れないとか、
耳を痛がるとかで、
何度か夜中に救急に駆け込むことがありましたが、
「薬」以外の手立てを持たないと、
どうしても病院を頼ることになってしまいます。

2番目の子どもを育てるころには、
「ホメオパシー」という手段がありました。
娘のときには救急に駆け込んでいたような症状でも、
ホメオパシーのレメディで対処することができ、
息子はほぼ病院へ連れていくことなく大きくなりました。

高熱を出して食欲がなく、
夜中もずっとぐずっていたのに、
レメディを摂らせたところ、
熱は下がらなくても機嫌がよくなり、
ご飯を食べた、ということがありました。

ホメオパシーのレメディは、本当に必要なことをしてくれます。
発熱というのは、病原体に対抗するための防御反応ですから、
むやみに下げてよいものではありません。
その熱を保ったまま、気分を良くして
食欲もちゃんと戻してくれたわけです。

インド政府は、今回のコロナウイルス対策に
ホメオパシーも推奨しています。

ワクチンの開発には1年半かかるともいわれていますが、
ワクチンというのは、できたとしても
この型のコロナウイルスにしか効きません。
その点、ホメオパシーは症状に合わせて
レメディを選ぶことができるため、
ある意味、どんな病気にも対応ができます。

ホメオパシーに限らず、
東洋医学などの伝統医学は、
病原体にそのものに対する治療ではなく、
身体の自己治癒力を高めます。
抵抗力、免疫力などと表現したりもしますが、
身体の方の対応力を高めて、
外から来たものに対抗できる力をしっかりつけておくのです。

先日「花粉症にはビタミンD」という記事を書きましたが、
ビタミンDは花粉症に対処できるだけではありません。
ビタミンDの働きというのは
「免疫担当細胞の調整」ということですから、
当然、感染症にも対処できるのです。

実際に、「ビタミンD3(1200 IU/日)摂取で
季節性インフルエンザAの罹患率が下がった」という報告があります。インフルエンザで効果がみられたということは、新型コロナウイルスにも対応できるはずです。

また、新型コロナウイルスは、気道感染を起こすわけですから、粘膜の機能を高めておくことが大事です。そのために必要な栄養素はビタミンA。

ビタミンAは、
皮膚・粘膜・目の健康、動物の成長に関わる
脂溶性ビタミンで、主に動物性食品
(レバー、ウナギ、牛乳、バター、チーズ、卵黄など)
に含まれます。
緑黄色野菜に含まれるカロテノイドは、
動物体内でビタミンAに変換することから、
プロビタミンAとも呼ばれます。

ビタミンAを含む食べ物は、まず胃で分解され、
その後、ビタミンAは
あぶらと一緒に小腸上皮細胞で吸収されます。
吸収されたビタミンAはタンパク質とくっついて、
血液に乗って肝臓や他の場所まで運ばれ、貯蔵されます。
ビタミンAを体中に運ぶためには、
十分なタンパク質が必要です。

バランスの取れた食事が大事なことはもちろんですが、
食事だけでは追いつかないところもあり、
特に普段の食事にあまり気を使ってこなかった方は、
サプリメント摂取も必要になってくるでしょう。