「授かる前からの子育てサロン」というオンラインサロンを主催している仲間のセミナーに行ってきました。タイトルは「赤ちゃんを元気に産み育てるために親ができるコト」
本来は、これから赤ちゃんを産む妊婦さんとそのパートナーの方が対象なのですが、初めてのセミナー開催なので、いっしょに学んでいる仲間として応援に行きました。
どんなお産がしたいか
赤ちゃんのいる生活が思い描けるか
赤ちゃんのことについてパートナーと話ができるか
元気な赤ちゃんを産むために、何に気を付けたらよいか
メディアの情報を鵜呑みにしない
自分の妊娠・出産・子育ての時期は夢中で、あまりそういうことを考えていなかったなあ、と、そのころのことを思い出しながら話を聞いていましたが、そんな風に赤ちゃんとの時間を大切にできたら、本当に幸せですよね。その先の子育ても、きっと充実したものになることでしょう。
育児についての考え方は、時代とともに大きく変遷してきました。一人で寝かせるのが良い、母乳よりミルクのほうが良い、うつぶせ寝が良い、離乳食の時期、、、など、過去には様々な考え方がありました。数年でコロコロ変化することもあります。
私が子育てをしていたころ、次第におんぶから抱っこへと変わっていきましたが、今はおんぶしている人をほとんど見かけません。でも、最近また、おんぶが見直されてきているそうです。
おんぶから抱っこへと変わっていったのは、赤ちゃんの心の発達に重きが置かれるようになり、抱っこのほうが赤ちゃんと目を合わせる機会が増え、お母さんと赤ちゃんとの接触面積が増えることでスキンシップが増えるということがあると思います。
ところが、最近になっておんぶが見直されてきた背景には、抱っこだと目の前にお母さんの胸や顔があって安心できる反面、少し大きくなって好奇心が芽生えてくると、赤ちゃんの視界を遮ってしまうからです。一方おんぶは、赤ちゃんの視界が開けて、芽生えてきた好奇心を満足させてくれるわけです。
実は、おんぶはお母さんのほうにもメリットがあります。おんぶをしていると、両手が空いて作業がしやすいので、赤ちゃんと一緒にいながら家事を楽に済ませることができます。昔のお母さんは家事が忙しかったため、このメリットは絶大だったことでしょう。
また、おんぶは生理学的にも、お母さんの身体に優しいと思います。私は娘が2歳のころ、長時間抱っこして腰を傷めてしまったことがあります。背骨の生理的湾曲を考えると、おんぶをしたときの重心のバランスのほうが理にかなっていると思います。
働くお母さんは、昼間におっぱいをあげることができないことで、スキンシップが足りないのではないかとか、赤ちゃんに十分な愛情を与えられていないのではないかなどと罪悪感を抱きやすいかもしれません。赤ちゃんが少し大きくなって、復職してからもかなり長い間おっぱいをあげているお母さんがいます。
スキンシップなら、おっぱい以外の方法がいくらでもあります。少し大きくなった赤ちゃんも、抱っこは大変でもおんぶなら結構長い時間していられます。おっぱいを卒業して、おんぶというスキンシップをたくさんしてあげるのも良いのではないでしょうか。家事もはかどります。
最近では、保育園でも子どもの保育におんぶを取り入れるところが出てきているそうです。積極的なスキンシップが目的のようです。
最近の育児は、赤ちゃんファーストという感じが強いように感じます。もちろん、赤ちゃんの気持ちは大切ですが、お母さんはご自分の身体のことをもっと大事にしてください。お母さんが元気でいることが、赤ちゃんにとって一番の幸せです。
お母さんが無理をすると、産後、風邪を引きやすくなった、風邪を引くたびに長引くようになった、ということになりかねません。事実、血液検査をしてみると、貧血、ビタミン、特にビタミンB群不足、コレステロール低値など、現代特有の栄養失調が見られます。
赤ちゃんとの幸せな毎日のために、「無理をしない暮らし方」を考えてみてください。