みなさんは、牡蠣はお好きですか?
生牡蠣、牡蠣鍋、牡蠣フライ、、、
どれもおいしいですよね。

牡蠣には目がない、というほど好きな人の中には
牡蠣を食べて食あたりをした経験があっても
それを覚悟で食べに行く!
というほど好きな人もいらっしゃいますね。

ちなみに、貝を食べて食あたりをしたときに
使えるホメオパシーのレメディというのがあります。
それは、アルセニカム。
ヒ素から作られたレメディです。

このホメオパシーのレメディのお話は
またの機会にいたしましょう。

さて、牡蠣に豊富に含まれる栄養素をご存知でしょうか?
それは、亜鉛です。
牡蠣以外にも、動物性食品や全粒粉に多く含まれる栄養素です。

生命の維持や細胞の正常な分化に深く関わっていて、
不足するといろいろな不定愁訴の原因になります。
体内のさまざまな酵素を正常に働かせるために
必須のミネラルです。

亜鉛の欠乏症が知られるようになったのは
案外新しくて、1960年代に入ってから。
1970年代には亜鉛欠乏による味覚障害も発見されました。

亜鉛は大人の体内に約2g含まれていて、
鉄の次に多い微量ミネラルです。
前立腺、骨・骨髄、眼の脈絡膜、筋肉などに多く含まれていて、
コラーゲン合成に関わるため皮膚にも多く存在しています。

食べ物から摂取された亜鉛は
小腸で吸収され、その吸収率は約30%。
年齢とともに亜鉛の吸収率は低下します。

吸収された亜鉛は、
その多くがタンパク質と結合して存在しています。
亜鉛は、300種以上の酵素に関わっていることが知られ、
その効果は全身に及びます。

亜鉛の具体的な効果は、こんなにたくさんあります。
・皮膚を守る
・妊娠を維持する
・アレルギーを抑制する
・成長を促す
・ケガや火傷の回復を促す
・骨を丈夫にする
・味覚・視覚・嗅覚を正常にする
・脱毛を防ぐ
・精力増強
・前立腺障害を防ぐ
・糖尿病を防ぐ(インスリンの構成成分)
・身体の酸化を防ぐ

亜鉛不足の症状
亜鉛の不足が続くと最もよく出てくるのが皮膚症状です。
そのほかの亜鉛不足の症状としては
高齢者の味覚障害があります。
しかし、最近は子どもや若者の
味覚障害も問題になってきています。

その他、亜鉛が不足すると出てくる症状としては
・成長が障害され、低身長となる
・性腺発育不全が起こる
・精子の形成が障害され、男性不妊の原因となる
・食欲不振
・びらん、水疱、乾燥、などの皮膚症状
・脱毛
・傷の治りが遅い
・無欲化、情緒不安定、行動異常、記憶障害、うつ症状
・下痢、胃腸障害が起こる
・風邪を引きやすい
・正常な味を感じない
・鉄欠乏性貧血
・活性酸素障害が起こる

ところで、亜鉛は日本人にとって
不足しやすい栄養素なのでしょうか?
加工食品や精製された穀類は亜鉛含有量が低いので、
これらを日常的に食べている方々にとっては
不足しやすい栄養素です。
また菜食主義者も亜鉛は不足しやすくなっています。

このほか、クローン病、ネフローゼ症候群、
中心静脈栄養を行っている場合、
未熟児なども亜鉛が不足しがちです。

皮膚と亜鉛
ところで、赤ちゃんのような瑞々しい素肌には憧れますよね。
その美肌に亜鉛が関わっています。

皮膚は日々生まれ変わっていますが、
肌が正常に新しい皮膚細胞を生み出していくのに
必要なのが亜鉛です。
亜鉛は細胞の正常な分裂を促すのです。

そして皮膚の90%はコラーゲンです。
コラーゲンを作るために必要な
良質なタンパク質・ビタミンC・鉄とともに、
美肌ミネラル亜鉛、そして
細胞の正常な分化を促すビタミンAも合わせて摂りましょう。

母乳と亜鉛
赤ちゃんは日々成長します。
生まれてからすぐの初乳には、
出産後3ヶ月を過ぎた母乳の、
なんと8倍もの量の亜鉛が含まれています。

成長するとき、身体は細胞分裂を繰り返して、
どんどん大きくなっていきます。
このとき亜鉛が十分あることで細胞分裂がスムーズにいき、
無事に大きくなっていけるのです。

こんなに重要な働きをしている亜鉛ですが
普段あまり意識していないと思います。
牡蠣のおいしい季節、牡蠣を食べて
おいしく亜鉛を補給しましょう。