以前、「ニラレバはお好き?」というブログで、
おもにレバーの話を書きましたが、
今回はニラの方に光を当ててみましょう。
実は、ニラは大きく分けて三種類あります。
スーパーなどでよく見かけるのは「葉ニラ」、
日光を当てずに育てたものが「黄ニラ」、
葉ではなく花を食用とする「花ニラ」です。
黄ニラは、その名の通り、淡い黄色のニラです。
葉ニラよりも香りが淡く、
葉がやわらかくて甘味が強いのが特徴です。
生のままサラダに加えたり、スープの薬味にしたりします。
また、その繊細な香りを活かして、
高級中華料理で使われることが多いものです。
花ニラは、葉ではなく、黄緑色のつぼみと茎を食用にするものです。
つぼみはやわらかく、茎はシャキシャキとした食感が特徴で、
ほんのりと甘味があり香りは控えめです。
その食感を活かして、炒め物にするのがおすすめです。
ニラ100gに含まれる主な栄養価は以下の通りです。
・エネルギー 18kcal
・タンパク質 1.7g
・脂質 0.3g
・炭水化物 4.0g
・食物繊維 2.7g
・カリウム 510mg
・β-カロテン当量 3500μg
・ビタミンC 19mg
・葉酸 100 μg
参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
ニラはβ-カロテンやビタミンCをはじめ、
カリウムや葉酸、食物繊維など、さまざまな栄養素を含みます。
特に注目すべき栄養素は、ニラの辛味成分である「アリシン」です。
アリシンには強い殺菌効果、抗酸化作用があります。
また、ビタミンB1と結びつき、
糖質をエネルギーに変えることで、
疲労回復を助けるとも言われています。
βカロテンは体内で必要なだけビタミンAに変換されます。
ビタミンAは、活性酸素の働きを抑えたり、
取り除いたりする抗酸化作用があります。
また、皮膚や目の粘膜を丈夫にし、健康的に保ちます。
葉酸はビタミンB群の一種で、赤血球の形成やDNA合成に関わります。
葉酸というと、妊娠中に必要とされることはよく知られていますが、
男女ともに年代を問わず必要な栄養素と言われています。
こんな栄養豊富なニラ、上手に食事に取り入れましょう。