年末年始、お酒を飲む機会が増えますね。
特に、コロナの規制が緩んだので、
忘年会や新年会が久しぶりに行われるところも多いでしょう。
以前、このブログでもお酒の話題を取り上げたことがあります。

『ヴァン・ショーをあなたに』
ヴァン・ショーとは、いわゆるホットワインのこと。
ホットワインをつくるときにはスパイスを使います。
それらのスパイスにはさまざまな作用があります。

『水曜日のネコ』
イラストがかわいいビールですが、このエールビールには、
コリアンダーというスパイスが使われています。

コリアンダーは、セリ科コエンドロ属の一年草。
日本には10世紀頃に渡来したそうです。
英語由来ではコリアンダー(coriander)、
タイ語由来ではパクチー、
中国語由来ではシャンツァイ(香菜)と呼ばれます。

スパイスで使われるコリアンダーシードは、これの果実ということになります。
日本では、1990年代頃から、エスニック料理の店の普及とともに、
生食する葉を指して「パクチー」と呼ぶことが多くなったようです。
中華料理で使われるときは、「シャンツァイ」になるわけですね。

パクチーの味の感じ方は人によって異なりますよね。
好きな人にとっては、
「気分をすっきりさせる、レモンの様な、ライムの様な」香り。
嫌いな人にとっては、
「せっけんのような、腐ったような」味と匂い。

葉と未熟な実のクセのある匂いは、南京虫の悪臭に例えられることもあって、
「カメムシのような風味」とも言われます。
パクチーの臭いの好き嫌いには、臭いの感じ方の違う
DNAの遺伝的要因が関係していることが発見されています。

果実に含まれる精油は、胃液の分泌を良くし、腸内ガスを排出する作用、
口やのど粘膜を刺激して気道の粘液の分泌を良くして痰を切る作用があり、
頭痛の軽減や消化不良の改善に役立つとされています。

ほのかなオレンジ様の香りは、アロママッサージにも使われ、
不安を取り除いたりするのにも使われます。

「オレンジ様の香り」ということで、
オレンジリキュールの「コアントロー」を思い出しました。
コリアンダーは和名では「コエンドロ」と言いますし、
何か関係があるのだろうか?と調べてみましたが、
コアントローはフランス語で、このお酒を創製した人の名前でした。

私は元々お酒が強くないので、
アルコール度の低いチューハイを時々飲む程度です。

「酒は百薬の長」とも言いますが、
逆に、万病のもとにもなりかねません。
楽しい環境で、節度のある飲み方で、
人生に彩を加えてくれるものにしたいですね。