10月に入って、冬のような気温になったかと思ったら
夏日に逆戻り。
最近、ようやく秋らしくなりましたね。
これから少しずつ気温が下がり、
寒がりの方には辛い日も増えてくるでしょう。
冷え対策は、どのようにされていますか?
クリニックには、冷え症の方がかなりたくさんいらっしゃいます。
冷え症に限りませんが、診察のときには
漢方薬をお出しするだけでなく、
生活習慣についていろいろアドバイスさせていただきます。
甘いものをよく食べている方には
「甘いものを控えましょう」
ビタミンやミネラルが不足していると思われる方には
食事改善のアドバイスとともに
「サプリメントを摂りましょう」
肩こり、首こりがひどい方には
パソコンスタンドを使うことを提案したり
「お風呂にゆっくりつかりましょう」
睡眠不足のには
「入浴後、1時間半くらいのタイミングで寝ましょう」
これらのアドバイスを実行してくださる方は
少しずつ体調の変化を実感してくださいます。
しかし、アドバイスの中で、
なかなか実行していただけないのが
「運動」です。
「運動」というと、いわゆる「スポーツ」や
辛い筋トレをイメージされることが多く、
みなさんの表情からして「無理、無理」という感じになります。
普段からあまり身体を動かす習慣がなくて、
この方にはぜひとも動いてもらいたい、とこちらが思う方ほど
なかなか重い腰が上がりません。
それで、身体を動かすことに対するハードルを
できるだけ低くするにはどのような運動がいいだろう?
というのを、いつも考えています。
そんななか、最近「これはいいかも!」と思ったのが
「関節トレーニング」です。
笹川大瑛氏が考案されたもので
関節の動きに関わる12個の筋肉がさぼっていることによって
他の筋肉が頑張ってしまって痛みが出てしまう
という考え方に基づいています。
動き自体は簡単で、椅子に座ったままや、
ベッドに横になったままでもできるものが多く、
単なるマッサージやストレッチではなく、
少しずつ筋肉を鍛えていけるのが魅力です。
どこかに痛みがあると、動くのが億劫になり、
冷えやすくなりますし、ますます筋肉が落ちてしまって、
痛みも悪化する、という悪循環に陥りがちです。
今、どこかに痛みを抱えている方はもちろん
身体を動かすことが億劫な方、ぜひ手に取ってみてくださいね。
冷え対策には「貯筋」をしましょう!
「ひざ・腰・肩の痛みがとれる! 関トレ ビジュアル版」