私が住んでいるつくば市は、日本三大ブルーベリー産地のひとつ。
ブルーベリー農園がいくつもあります。
6月に入って、ブルーベリー狩りも行われています。
とっても大きな粒のブルーベリーで、
毎年、友人への贈り物にしています。

私はブルーベリージャムやソースが好きなんですが、
味もさることながら、あの色が大好きなんです。

そのブルーベリー、おいしいだけではなくて、
体に良いことがたくさんあるのです。

ブルーベリーは、いくつかのビタミン類やミネラル類の優れた供給源で、
ビタミンC、ビタミンK1、ビタミンE、ビタミンB6、マグネシウムが豊富です。
これらが免疫機能をサポートしてくれます。
ビタミンCはコラーゲンの生成にも重要で、美肌にも大事ですね。

ブルーベリーは、腸の健康に役立つ繊維質も豊富です。
このため、健康な腸内環境を支えます。
潰瘍性結腸炎など腸の炎症から腸を守り
症状を緩和する効果があることも分かっています。

ブルーベリーの主なメリットのひとつは、抗酸化物質が豊富なこと。
抗酸化物質は体をフリーラジカルから守ります。
フリーラジカルは環境的ストレスや加工食品に反応して
体内の細胞から生成される廃棄物で、
心臓病やガン、リウマチや脳卒中といった病気に関係しています。

ブルーベリーは全果物や野菜の中で
最も多く抗酸化物質を含む食品のひとつです。
ブルーベリーの主な抗酸化物質は
ポリフェノールの一種であるフラボノイドです。
興味深いのは、ブルーベリーを冷凍すると
抗酸化物質の効果が高まるということ。

フリーラジカルによる酸化ストレスはDNAを損傷し、
老化を促進したり病気を悪化させたりします。
抗酸化物質が豊富なブルーベリーは、
フリーラジカルがDNAにダメージを与えるのを防いでくれます。

ブルーベリーを毎日食べると、
心臓血管系の病気のリスクを減らせることが分かっています。
これは、ブルーベリーには、レッドやブルーの色の元である
フラボノイドで、アントシアニンと呼ばれる
天然成分が豊富なためだと考えられています。

このアントシアニンは、目の健康やトラブル抑制に深く関わっています。
目は網膜にあるロドプシンが、分解と再合成を繰り返すことで、
光を信号に変換して物を見ているのですが、
ロドプシンの再合成を助ける働きがあるのが、アントシアニンなのです。

また、アントシアニンは、インスリン感受性を向上させることによって
血糖値をコントロールするのに役立つことが示唆されています。
炭水化物たっぷりの食事の後、ブルーベリーを食べることで
血糖値の急上昇を防ぐ効果があることも分かっています。

ブルーベリーなど植物化学物質が豊富な食品は、
老化に関連した短期的および長期的記憶障害を
食い止めるのに効果的なのだそうです。

具体的なメカニズムはまだ分かっていませんが、
ブルーベリーに含まれるフラボノイドが、
学習や記憶を司る脳の部分である海馬の特定の経路を通して
タンパク質を活性化することが分かっています。

また、ブルーベリーは集中力や記憶力を著しく向上させます。
フラボノイドが脳への血流を増やし、
細胞の生存と成長に不可欠な経路に作用するからだと考えられています。

ブルーベリーに含まれる抗酸化物質は細胞とDNAを保護するのと同様に、
体内のLDLコレステロールが酸化するのを防ぐのに役立ちます。
酸化したLDLコレステロールは心臓病の原因になるので、これは重要です。

ブルーベリーを食べることが血圧低下に関係し、
心臓を守る効果があることがいくつかの研究から分かっています。

さらに、ブルーベリーは激しい運動後の筋肉の回復を
スピードアップするのに役立つことが示唆されています。

こんなにいいことずくめのブルーベリー。
甘いものが欲しいな、と思ったとき、
お菓子の代わりに取り入れることで、
さまざまなメリットを得られそうですね。