昨年末から年明けにかけて、あるクライアントさんの体調不良が続きました。
元々は偏頭痛があり、ご自分でホメオパシーのレメディを使われていましたが、
ある方のご紹介で、当時私がやっていた漢方クリニックにいらっしゃった方です。

西洋医学の薬も使いながら、ホメオパシーもやりたいとのことでしたが
まずは漢方薬から始めることにしました。
まずは少しでも西洋医学の薬を減らせればと思っていました。
少し落ち着いてきたころから、ホメオパシーのセッションも始めました。

多少偏頭痛の頻度が減ったりもするのですが、
そうすると別の症状が悪化したりしました。
偏頭痛だけではなく、鼻炎、痔、生理前後の食欲不振などがあり、
そのほかにも不定愁訴のような症状がいろいろあったのです。
それがかわるがわる出てくる感じでした。

ホメオパシーのレメディがどれくらい効いているのか、
よく分からないながらも、生理前後の食欲不振はあまり出なくなり
全体的には改善に向かっているように思われました。

ところが、昨年末に風邪をひいてから咳が止まらず
ホメオパシーのレメディをいろいろ試したものの改善しなかったため
病院を受診したところ、最初は咳喘息の診断のもと、薬が処方されました。
その後、発熱とともにさらに咳や胸痛が悪化したため
再度病院を受診したところ、肺炎と診断されました。

肺炎に関しては、病院での治療を最優先していただきました。
年明けごろには、熱が下がって咳も少しは治まったものの
胸痛は続き、体力の消耗が激しかったのです。

ご本人からは、毎年この時期に風邪をひくことはあったようですが、
こんな肺炎は二度と繰り返したくないから、
身体づくりをしっかりしたいとのご希望がありました。

ホメオパシーは一旦脇へ置いて、
漢方薬の提案と栄養面でのアドバイスを中心に進めることにしました。

この時点で私が最も問題だと考えていたことは栄養不足でした。
ビタミンやミネラルが足りていない、いわゆる「新型栄養失調」です。

元々胃腸が弱く、一度にたくさん食べられません。
一度にたくさん食べられないのですぐにお腹がすき、
そのたびに食べやすい間食をすることになり、糖質を摂ることが多い、
つまり、低血糖症もありました。

そこで、糖質を控えながら、吸収の良い高タンパク食を
摂っていただくことを考えました。
そのお手本にしたのが、昔いっしょに診療していた
中医師の先生のお弁当でした。

その先生のお弁当には、必ず肉が入っています。それも骨付きです。
お話を伺うと、骨付きのお肉とさまざまなお野菜、
そして、クコの実や松の実といったものをいっしょに煮込むスープを
毎日のように食べるというのです。その具を引き上げてお弁当にするそうです。

そのクライアントさんにも、肉や魚、野菜をたっぷり入れたスープを作ってもらって
間食にもそのスープを摂っていただくことを提案しました。
タンパク質を補うために、コラーゲンの粉末を飲物に入れてもらうことにしました。

ビタミン・ミネラルが既に不足しているところに肺炎を患ったわけなので
食事だけでビタミン・ミネラルを補おうと思っても
追いつかないと考え、サプリメントもしっかり摂っていただきました。

栄養の吸収を良くするためには、腸内環境が大事です。
この方は、偏頭痛のために鎮痛剤を摂られることも多かったので
リーキーガット症候群になっている可能性もあります。

以前行った遅延型食物アレルギーの検査でも、
さまざまな食べ物に対して陽性反応がみられていました。
腸内環境改善のため、発酵食品と食物繊維をしっかり摂っていただくことにしました。

そうするうちに、少しずつ体力、気力が戻ってくるのを
実感していただけるようになったのです。

次回は、食事や栄養以外のこともお伝えしましょう。