先週から、帯状疱疹の患者さんが何人もいらしています。
帯状疱疹というのは、ストレスや疲れで免疫力が低下しているときに
罹りやすいものと相場が決まっています。
帯状疱疹と思われる方みなさんに
「最近、忙しかったですか?」とお聞きしています。
すると、「忙しかった」という答えが返ってくることがほとんどです。
22歳の女性が「帯状疱疹みたいな発疹ができている」
と言って受診されました。
発疹はごく小範囲で、痛みも強くはありません。
お話を伺うと、新社会人なのだそう。
おまけに引っ越しもあるのだそうです。
仕事の合間を縫って物件の内見などをするので忙しかったそう。
これからまだ引越しそのものがあるわけです。
しかし、帯状疱疹が出るということは、
身体が「休め!」と警報を出しているようなもの。
帯状疱疹の薬はお出ししますが、
まずは身体を休めていただくことが最優先です。
これまで、お仕事では研修でしたが、
これからは本配属になって、また慣れない仕事になります。
とにかく、無理はしないように、とお話ししました。
もうお一人、50代の女性は、すでに数日前から痛みがあり、
ここ2、3日で発疹が増えてきました。
お話を伺うと、昨年お母様を亡くされ、
一人住まいになったお父様の面倒をみなくてはならなくなったそうです。
また、遠方にいらっしゃるご主人のお父様の様子も
月に1回は見に行っていらっしゃったとのこと。
結構無理をしている自覚はあり、だましだましやってきたそうですが
そこへきて、昨日、その義父が救急搬送されたとの連絡があったと言います。
明日、どうしてもそちらに行かなければならないそうです。
とにかく、他人に頼めることはできるだけ頼んで
少しでも身体を休められるようにしてください、とお話ししました。
忙しい時期に重なって、このところの気温や気圧の変動の激しさが
身体には大きな負担になっています。
無理をしている自覚がなくても、身体には知らず知らずのうちに
ストレスがかかっているのです。
日頃から、無理をし過ぎないよう気を付け、
気候の悪いときは、より慎重に生活習慣を乱さないようにしましょう。
帯状疱疹に罹るということは
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