2月のブログでアーユルヴェーダの
ヴァータ(風の質)とピッタ(火の質)について書きました。
今日は、カパについて書きましょう。

カパは、土の質と言われますが、
この土というのは水分もしっかり含んでいる
粘土のようなものを指すそうです。
水と土の質、とも言えそうです。

カパの特徴は水と土からイメージされるものと
関係が深そうです。
つまり、重さや粘着です。
身体の構造と関係が深く、
体力とか粘膜に作用します。

精神の作用としては、正常なときは穏やかなのですが、
悪化した状態のときには落ち込みや怠惰、という形で現れます。
カパの乱れは抑うつ状態のような重さとして表現されるので
とにかく行動できなくなってしまいます。

カパの乱れとして現れる症状には、そのほか
・鼻水、クシャミ、咳
・むくみ、体重増加
・眠気、だるさ
・ものが片付けられない
・清潔にできない
・やる気が出ない、億劫
・気分の落ち込み、などがあります。

カパが優勢な人は、不思議なことに、
物が捨てられず溜まってくる方が安心します。

また、本来なら、お昼の12時というのは
一番消化力が上がる時間帯なのですが
その時間にお腹がすきません。

早く寝ても、どうしても翌朝起きられません。

このような状態にある人は、
どのように対処していったらよいのでしょうか。
それは、カパを減らすことが大切です。
では、どうやったらカパを減らせるのでしょうか?

生活習慣のなかでみてみると
・食べ過ぎない。
・脂質(油分)を摂り過ぎない。
・甘味(糖質、炭水化物)を少なくする。
・運動をする(まずはストレッチから)。
・お風呂の温度を若干高くする。
・日光浴をする。
・部屋の掃除をする、清潔にする。

どれも私たちが普通に心がけたらよいことばかりですね。
現代人はなかなかこれらができていないように思います。
物が豊富にあり、飽食の時代にあって、
どんどん溜め込んでカパが多くなり過ぎている人が多いのかもしれません。

メタボリック症候群と呼ばれる状態も、その最たるものですね。
そして、このような状態になると、ますます動きたくなくなり、
悪循環に陥っていきます。上記のようなことは、
心がけようと思っても実際にはなかなかできないものです。

とにかくできそうなことから始めて、習慣にしていけると良いですね。
そんな工夫をいくつか教えていただきました。
ちょっとした刺激が必要なので
・鏡を見て身支度をする。
・普段あまり着ない色の服を着てみる。
・人と話す、挨拶をする。

そのほか
・非加熱のハチミツを午前中に摂る。
・犬を飼う。
・物を作ることや育てることを楽しむ(ガーデニング、陶芸など)。

身体が重い、何をするのも億劫、というとき
疲れているのであれば身体を休めることも大事ですが、
しっかり身体を休めたら、ちょっとした刺激や工夫で
積極的にその状態から脱していきましょう。