あけましておめでとうございます。

みなさまは、どんな年末年始をお過ごしになりましたか?
私は、大晦日に福井から取り寄せたおそばを茹でて
おろしそばを食べました。

いっしょに取り寄せた竹田の油揚げを焼いて
大根おろしをかけて食べました。

どちらも私の大好物。
福井に帰ったときには、必ず食べるものです。

さて、「大根どきの医者いらず」ということわざにある通り、
大根は昔から体に良いものとされています。

昔からよく聞いていたのは、ジアスターゼ。
大根に含まれている消化酵素で、デンプンを分解する働きがあり、
食べ物の消化を促進し、胸やけや胃もたれを防ぎます。
二日酔いの緩和にもお勧めです。年末年始にはもってこいですね。

大根にはイソチオシアネートのもととなる
グルコシノレートとミロシナーゼが含まれています。
大根をすりおろすと細胞が破壊されて、この2つが反応して
イソチオシアネートが生成されます。これが大根の辛み成分です。

イソチオシアネートには優れた抗菌作用や抗酸化作用があり、
血栓の予防効果もあります。
がんの抑制効果も期待できるといわれています。

また、イソチオシアネートは蒸発しやすい成分なので、
時間が経つと辛味が飛んでしまいます。
そのため、大根おろしの辛味を楽しみたい際は、
食べる直前に大根をすりおろすと良いでしょう。

大根にはビタミンCが含まれています。
ビタミンCは老化や免疫機能の低下を抑え、
抗酸化作用が期待できます。

ビタミンCは、美肌を保つために必要な
コラーゲンの合成にも欠かせない成分です。

大根の根の部分は料理に使うものの、
葉っぱは捨ててしまうことも多いのではないでしょうか。
実は大根の葉は緑黄色野菜に分類されるほどカロテンの含有量が多く、
またカロテン以外の栄養素もたっぷり含んでいます。

つまり、大根の葉は効率的な栄養摂取に役立つ、
捨ててしまうにはもったいない部分なのです。

大根の葉の部分には、根に含まれていない
β-カロテン(ビタミンA)が含まれていて、
ビタミンCも、根と比較して約5倍含まれています。

このどちらにも抗酸化作用があります。
またβ-カロテンには、皮膚や粘膜の健康を維持する働きもあります。

骨や歯の形成に重要なカルシウムが豊富に含まれており、
大根の葉は野菜の中でもトップクラスといわれています。
根の部分と比較して、葉には10倍以上多くのカルシウムが含まれています。

塩分の取りすぎを調節し、高血圧やむくみの解消に効果がある
カリウムも含まれています。
これも根の部分と比べて、約2倍近くの量が含まれています。

豊富な栄養素を含んでいる大根ですが、
食べ方によっては摂取できる量が変わってしまいます。

たとえば、消化酵素の一種であるジアスターゼは熱に弱く、
カリウムやビタミンCは水に溶けやすいので、
茹でると栄養素が流出してしまいます。
そのため、大根に含まれる栄養を効率よくとりたい時は、
大根おろしやサラダで食べるのがおすすめです。

また、ビタミンCやイソチオシアネートの成分は
根の部分より皮の付近に多く存在するので、
大根おろしにするときはきれいに洗って皮ごとおろす方がいいでしょう。

大根はカロリーと糖質が低く、食物繊維も含まれているので
便秘改善効果が期待でき、ダイエット中でも安心して食べられます
ビタミンCのコラーゲン合成による美肌効果や、
カリウムによるむくみ解消作用なども期待できます。

現代では大根は一年中手に入りますから、
「大根どき」に限らず、食事に取り入れて
「医者いらず」になりましょう!