夏の暑さが遠ざかり、
秋らしい空気が感じられるようになりました。
9月に入っても、気温の高い日がたまにあるので
涼しさに慣れた身体には堪えるかもしれませんね。

暑いときには汗をかくことで体温を下げるわけですが
自律神経の働きが乱れて、
汗のかきかたがうまくコントロールできなくなると
汗が出ない、あるいは汗をかき過ぎる、
ということが起きてきます。

だらだらと汗をかき過ぎた後に具合が悪くなったとき
頼りになるホメオパシーレメディがあります。

チャイナというレメディで、
もともとマラリアの特効薬として使われていた
キナの皮からつくられたものです。

ホメオパシーの創始者であるサミュエル・ハーネマンは
「キナの皮は苦いからマラリアに効く」と薬物学書に
書かれていたのに疑問を抱き、自分で飲んでみることにしました。

すると、寒気がして、高熱が出て、汗がだらだらと出て、
その後、ぐったりしてしまいました。
しばらくすると治まりましたが、再びキナの皮を飲むと、
同じような症状が起きました。

そこでハーネマンは気づきます。
これは、マラリアそっくりの症状ではないか!
健康な人がキナの皮を飲むとマラリアのような症状が起きる。
マラリアの人がキナの皮を飲むとマラリアが治る。

古代ギリシャのヒポクラテスが書いていた
「似たもので治す方法」というのは、こういうことだったのか!

これを皮切りに、ハーネマンは当時さまざまな病気の
特効薬とされていた物質を自分で飲んで、
どんな症状が起きるかを詳細に記録していきました。
これがホメオパシーの始まりなのです。

キナの皮からつくられたチャイナは、
マラリアのような症状以外にもさまざまな症状に使うことができます。
発汗だけではなく、下痢や嘔吐、授乳などで
大量の体液を失ったときにも非常に役立ちます。

これから涼しくなると、胃腸炎で下痢嘔吐を起こすことがありますが
下痢や嘔吐が続いて脱水状態になるようなときにとても頼りになります。

また、神経過敏の症状もあります。
冷たい空気に極度に敏感です。
些細な音に過敏で、痛く感じるほどです。
料理やタバコの匂いにも敏感に反応します。
味覚が鋭いのですが強い味付けが好きです。

精神的にも敏感です。
他人の些細な無礼に敏感で、短気を起こします。
頭脳が活発に働いて、アイデアがどんどん湧くのですが、
あまりにも活発に働き過ぎて不眠になります。
ベッドの軋む音に敏感で眠れない、ということも起きてきます。

頭痛は破裂するような痛みで、顔が赤くなり、
頭と頸動脈の拍動を感じます。
頭皮が過敏になり、髪をとかすだけでも痛みを感じます。

寒がりで、全体的に寒さで悪化します。

胃腸の症状にも使われ、ガスが溜まって
ものすごくお腹が張り、頻繁にゲップするけれども楽になりません。
胆石の痛みにも使われ、特に夜、食後悪化し、
身体を二つ折りにすると楽になります。

興味深いのは、ちょっと触れると過敏に反応して悪化するのですが、
強く圧迫することで楽になるということです。

ホメオパシーでは、痛みに使われるレメディはいくつもありますが
どうすると楽になるのか、どうすると悪化するのか、
それぞれ特徴があります。
これらに注目することでより良いレメディが選べます。

マラリアの特効薬から始まったホメオパシー。
マラリアのみならず、さまざまな病気の特効薬から、
幅広い不調に使われるレメディが生まれました。

レメディの種類は今も増え続けていますが、
それぞれのレメディの理解も深まり続け、
より的確なレメディを選択できるように
ホメオパシーは現在も発展し続けているのです。