新型コロナウイルス感染症が第5類感染症になってから
風邪様症状の患者さんを診ることが増えました。

そのうち、コロナ陽性のかたも一定の割合でいらっしゃいます。
しかし、どう考えても無理しすぎでしょう、という方も多いのです。

発熱はないけれども、頭痛と嘔吐があるので
抗原検査をしてほしい、というかた。
のどの痛みも咳もない。
検査は陰性でした。

よくよくお話を伺うと、
昨日仕事中に頭痛と吐き気が始まり、
断続的に5回嘔吐したけれど、
寝たら、ほぼ治まったとのこと。

最近、忙しかったですか?とおききすると
4月から新しい部署に変わってから、
いろいろと忙しかったとおっしゃいます。

実は、昨年も同じような症状を起こしたことがあり、
ちょうど同じような状況だったとのこと。
元々立ち眩みを起こしやすいとか。

きっと、元々自律神経のバランスを崩しやすいのでしょう。
気候も不安定で、ただでさえバランスを崩しやすいところへ
仕事のプレッシャーと忙しさから、
もろに影響を受けてしまったのでしょう。

症状は治まっていたので特に処方はせず、
とにかく心身を休めましょう、とお話ししました。

もう一人、22歳の新社会人の男性。
喉の痛み以外は、特に症状がありません。
抗原検査では陰性。
喉を診ると、確かにちょっと赤くなっています。

お忙しかったですか?とおききすると
はい、ちょっと追い込み過ぎました、とのこと。
若さに任せて、突っ走ってしまったようです。
睡眠時間4時間のことも、結構あったそうです。

「そんなに飛ばし過ぎると、長続きしませんよ」とお話ししました。
症状が出るということは、身体が警報を出しているということ。
今後の働き方を考えてくださいね。
喉のお薬を処方はしましたが、とにかくゆっくり休むことが一番です。

交感神経が高ぶっていると、炎症も起こしやすくなります。
こんなときは、甘いものも控えたほうが良いですね。