先日、嗅覚反応分析というものを体験しました。
これは、8種類の匂いを嗅ぐだけで体質を分析できるというものです。
実際にやることは、8種類の匂いを嗅いで、好きな香りから順に並べていきます。
匂いの好き嫌いなんて、常に一緒だと思っていましたが、
心地よいとか、不快だとか、日によって変わるんですよ。
匂いを感じる嗅覚というのは、最も原始的で、
ストレートに本能にアプローチすると考えられています。
鼻から入った匂い物質は鼻の奥の粘膜にある嗅細胞を刺激します。
そこで生じた電気信号が大脳に伝えられて匂いを感じるわけですが、
鼻の奥のすぐ上に大脳があり、そのすぐ近くに原始的な脳
嗅覚は他の感覚(視覚、聴覚、触覚、味覚)と違って、直接本能に作用します。
これは、匂いの情報が大脳辺縁系の扁桃体や海馬といった、
本能行動や感情・記憶を司る部分に直接伝わるためです。
他の感覚は、視床・大脳新皮質などを経てから大脳辺縁系に情報が伝わります。
つまり理性が先に働くんですね。
ある匂いを一度「嫌だ」と感じると、
その匂いが理屈抜きに嫌いになってしまったり、
ある匂いで昔の出来事を思い出したり、
ということがあるのは、そういうわけなのです。
直接本能に作用することから、「香り」を利用して得られた生体情報は、
先入観の影響を受けにくいものになります。
嗅覚反応分析の結果は特性のグラフにして視覚化されます。
体質を知ることで、自分の状態に合ったアロマや食事、運動を取り入れることができます。
また、思考傾向や行動パターンを分析することもできるので、
育児や家族関係、職場での人間関係の円滑化にも繋げることができます。
最近、私は夜中に目が覚めることが多いので、「睡眠」を中心に解析してもらいました。
3日間にわたってチェックをしたのですが、
過剰になっている臓器分類に「脳」が含まれ、
時間軸も含めると夜間の睡眠時も脳は活動している可能性がある、と分析されました。
足りない要素として、筋肉が含まれていて、
全体的に筋肉・筋力が弱い、あるいは運動量(活動量)自体も少ない、
と指摘されました。
これでも、昨年からバレエのオンラインレッスンを受けるようになって、
だいぶ体力も筋力もついてきた方ですが、
今後もトレーニングを続けようと、気持ちを新たにしました。
さらに「自律神経、子宮・卵巣などの婦人科系」の部分で
変動が見られていました。
更年期の影響が出ているものと思われますが、
ゼラニウム、クラリセージ、マジョラム、ローズウッドの精油を使った
アロマオイルのケアを勧めていただきました。
私自身、かつてアロマセラピーを学んだことがあるのですが、
そのときは、どの香り成分がどの臓器や器官にどういう働きかけをするか、
ということを中心に学びました。
しかし、香りというのは好みも千差万別で、成分的に良いと考えられている精油でも
嫌いな香りでは逆効果になってしまいます。
匂いの好き嫌いから体調が判断できて、さらにその対処法がわかる、というのが
とても興味深い体験でした。