何かストレスを感じていることがありますか?
そのストレスの原因に思い当たることがあるでしょうか?
お仕事やご家族のことでしょうか?
確かに精神的につらいことはストレスになるのですが、
他にもストレスとなるものはいろいろあります。
ストレスは大きく5つに分けることができます。
物理的ストレス
生物的ストレス
化学的ストレス
心理的ストレス
社会的ストレス
このなかで、心理的な不安や心配、怒り、憎しみなどが
ストレスになることは、容易に推測できると思いますが、
優越感や過度の喜びもストレスになることがあります。
物理的ストレスには、温度や湿度、光や音などが含まれ、
これらが過度に長く続いたりすれば、大きなストレスとなります。
季節や環境の変化がストレスになるわけです。
社会的なストレスには、結婚や引っ越しなども含まれます。
自分ではストレスと認識していないことが、
心身に負担になっていることもあり、
それらのいくつかが重なっているかもしれません。
体調が悪いときには、これらのことも意識してみるとよいでしょう。
心と体は一体のものなので、
心のストレスが身体に影響を与えたり、
逆に身体に対するストレスが心に影響を与えたりすることもあります。
では、これらのストレスによって、
身体のなかで何が起きているのか説明しましょう。
身体的・精神的ストレスがかかると
最初に反応するのは自律神経です。
寝つきが悪くなる、夜中に何度も目が覚める、動悸がする、
といった症状は、自律神経の乱れによるものです。
そこからさらにホルモン、免疫に影響が及ぶと、
疲れやすくなったり風邪を引きやすくなったりして、
次第に病気と認識される状態になっていきます。
ストレスを受けると、ストレスに対抗するために、
副腎から副腎皮質ホルモンが分泌されます。
この分泌と分解の過程で活性酸素が発生します。
活性酸素は、体内に入り込んだ細菌などを駆除してくれるので
身体に必要なものなのですが、活性酸素が増えすぎると、
正常な細胞や遺伝子をも酸化して攻撃してしまいます。
この「酸化」は細胞を傷つけ、
錆び付かせることで老化や病気へと進行させます。
ストレスによる悪影響を取り除くためには、
この活性酸素を増やさない、あるいは減らす対策が必要です。
そのためには、自分に合った負荷の程度を知り、
無理をしないこと、抗酸化作用のある食事を摂ること、
薬剤や添加物、電磁波など、活性酸素を増やすものを
極力使わないことも重要です。
また、心のストレスを減らすためには、
自分のことを理解して受け入れていることが大事です。
自分を受け入れて安定した精神状態であれば、
失敗したり批判されたりしても、
それらが大きなストレスになることはなくなります。
今ストレスを感じているのであれば、
生活習慣や環境を見直し、
心を安定させて活性酸素を増やさないような生活を心がけることで、
深刻な病気に発展することを防ぐことができます。