毎月、私が主催しているオンラインサロン「健康クリエイターズLabo」では、
メンバー限定でホメオパシーミニ講座を開催しています。
毎月、ひとつのホメオパシーレメディについて解説をした後、
メンバーの質問などにお答えしています。

11月は、シリカというレメディを取り上げました。
シリカは、水晶からつくられたレメディです。

ホメオパシーのレメディとしては、
「トゲ抜きシリカ」と呼ばれるように、
トゲなど、異物が体内に入り込んだときに、
それを取り除く働きがあることで有名です。

トゲが刺さったとき、大きいものであれば、
トゲ抜きなどを使って抜くことができますが、
細くて短いトゲが皮膚に入り込んでしまうと、
トゲ抜きでは取れないし、痛みだけが続いてしまうことがあります。

そんなとき、このシリカのレメディと摂ることで、
不思議なくらい、ニョキニョキと外に出てくるのです。
もちろん、すぐに出てくるとは限らなくて、
数日間かかることもあります。

息子がまだ3歳くらいのとき、
足の裏が痛いというので見てみると、
大きめの砂粒が足裏の皮膚にめり込んで
水疱ができていました。

そこで、シリカのレメディを口の中に入れたのですが、
水疱の水で濡れないように、と
後ろにあったティッシュペーパーを取り、
元の向きに戻ったときには、すでに水疱がはじけて
砂粒はどこかに行ってしまっていました。

決定的瞬間を見逃してしまったことが
心残りでなりません。
とはいえ、痛みもなく、あっという間に
自然に取れてしまったことは驚きでした。

もうひとつ、シリカにとても助けられたのが、
水イボです。

子どもの水イボは、増えるとなかなか厄介で
皮膚科でもピンセットでむしり取るだけなので、
子どもに痛い思いをさせて泣かせてしまうし
皮膚科医泣かせです。

そんな水イボが、娘が7歳のころに背中に広がり、
当時1歳の息子の顔にも移ってしまったことがありました。
さあ、どうしましょう?!

ホメオパシーの勉強を始めてまだ間もないころでした。
レメディを調べる辞書のような本を調べ、
また、水イボの構造から考えて、シリカを選びました。

1日1粒ずつ摂らせたのですが、
摂り始めた翌日、それぞれの水イボの周囲がほんのり赤みを帯び、
水イボの中心部がツン!と突出したような感じになりました。

日を追うごとに、それぞれの水イボは、かさぶたのようになっていき、
ひとつ、またひとつ、とポロリと剥がれ落ちていったのです。

気が付いてみれば、レメディを摂り始めてからというもの
新しい水イボはできていなかったので、
最後の水イボが剥がれ落ちると、
皮膚はきれいになっていました。

レメディを摂ったのが1週間。
きれいになるまで2週間ほどだったでしょうか。
これも写真を撮っておけばよかったと後悔しました。
まだ今ほど手軽に携帯で写真を撮るような時代ではなかったのです。

水イボの構造からシリカを選んだ、と書きましたが、
水イボというのはウイルスで増えるものです。

しかし、普通のイボのように外に広がっていくのではなく
ウイルスに感染した皮膚の細胞が
皮膚の下に溜まって膨らんでいくのです。

その皮膚の下に溜まったものを、異物として
シリカが外に押し出してくれるのではないか
と考えたわけです。

そして、その通り、ひとつひとつの水イボが
押し出されてきれいに取り除かれたのでした。

いつも皮膚科の診療室で治療に難渋している水イボが
こんなにきれいに、しかも痛みもなく取り除かれるなんて
本当に感激したのです。