寒さが本格的になり、
風邪・インフルエンザの季節になりました。
今冬は新型コロナウイルスも流行しています。
かかったかな?と思ったら、
まず摂っていただきたいホメオパシーのレメディがあります。

アコナイトというトリカブトから作られたものです。
「トリカブト」なんていうと、
有毒植物ですから、恐ろしげではありますが、
漢方薬でも「附子」として使われているもの。
ホメオパシーでは、物質が残らないほど
高度に稀釈されてしまっていますから、全く心配はいりません。

このレメディが使われる場面は、多岐にわたりますが、
テーマはとにかく『突然!!』
突然の恐怖、パニック、ショック、突然の症状、など
あらゆる突然の出来事に対応できます。

目の前で交通事故を見てしまった!
家族がケガをして、心配でたまらない!
急に喉が痛くなった!
急に熱が出た!

あなたの家にアコナイトがあれば、
そして、あなたのカバンにいつもアコナイトが入っていれば、
対処できることがたくさんあります。

現在、新型コロナウイルス感染症が広まっていますが、
時期的にはインフルエンザが流行する季節でもあり、
風邪のウイルスは山ほど種類があります。
急激に気温が変化して、体調が悪くなることもあるでしょう。

その症状の出始めのころは、その症状が何から来ているのか、
正直、どんな名医にも分かりません。
今は新型コロナウイルスかどうかばかり心配しますが、
検査してみないと分かりませんし、
ひどい症状であってもコロナウイルスではないからと言って
安心なわけではありません。
本人にとって最も大事なことは、
症状が楽になって、元の体調を取り戻すことです。

風邪であれ何であれ、なんかおかしい、と感じるとき
その時点の症状は、人によってそんなに異なるわけではありません。
「風邪には葛根湯」とよく言われますが、
実際には、「風邪のひき始めのひき始め」が最も効果的で
風邪が進行してしまうと、あまり効果がなくなります。

風邪が進行すると、その人の体質などの違いによって
症状が変化してきます。

喉の痛みがひどくなる。
鼻の症状が強くなる。
咳がひどくなる。
お腹の調子が悪くなる。

そのときどきで、症状に最も合った
漢方薬に変えていく必要があります。

ホメオパシーも同じです。
アコナイトがよく合う状態から
症状が変化したら、変化した後の症状に合わせて
レメディを選ぶ必要があります。

そうはいっても、「なんかおかしい」と思った時点で
アコナイトを摂ることによって
それだけで元気になってしまうこともあるのです。
あるいは、ひどくならずに済む、ということもあります。

あらゆる突然の症状、
初期症状に使えるアコナイトですが、
特徴的な症状もあります。

・死の予感的な感覚(死がすぐそこのドアまで来ている感じ)。
・死亡時刻まで予言する。
・妊娠中、特に分娩中の死の恐怖。
・興奮しやすい。極端に落ち着きがなく、死の恐怖と苦悶でのたうち回る。
・激しい、突然のパニックや恐怖の発作。
・不条理な、訳の分からない恐怖。
・過換気、動悸、身体中(主に手足)にヒリヒリチクチクする感覚。
・恐怖や驚きの後遺症。
・ある出来事以来、特に、恐怖や死に突然直面した時からの症状。
・人混み、狭い場所を怖がる。外出を恐れる。
・突然で急性の症状。炎症の初期段階。化膿や浸出がない。
・急激な痛み。痛みは焼けるようで、耐え難い。
・とても寒い冬の天候や、極端に暑い夏の天候によって突然始まる不調。
・乾いた冷たい風に晒されてから鼻風邪、咳、喉の痛みなど。
・高熱、乾いて焼けるような熱さ。
・焼けるように喉が乾き冷たい水を飲みたがる。

ホメオパシーでは、症状だけでなく、
その症状を変化させる要因にも注目します。

アコナイトの場合、
症状が悪化する要因には次のものがあります。
・夜。
・激しい感情(恐怖、ショック)。
・冷気(冷たく乾いた風、汗をかいたとき)。
・音、音楽、光、タバコの煙。
・歯科治療。
・患部を下にして横たわる。

こうして見ると、思い当たるような状況がたくさんあると思います。
つい先日、私は歯科治療を受ける前にアコナイトを摂りました。
ポケットにはお守りとしてアコナイトを入れていました。
歯科治療は、いくつになっても嫌ですね。
治療中はリラックスすることができましたよ。