「ホメオパシーのアスピリン」と呼ばれるレメディがあります。
リン酸マグネシウムから作られたレメディ、略称「マグ・フォス」。
身体を折り曲げるような痛みや、
冷えで悪化、温めることで好転する痛みによく作用します。
けいれん的な激痛、坐骨神経痛、生理痛、疝痛によく使われますが、
特に温めたり、さすったりすることで改善する痛みにはよく作用します。
寒気を伴う生理痛にもよいですね。
温かくすると改善する神経痛で、
特に体の右側に起こる顔面の神経痛または手足の神経痛。
幼児の疝痛、その他のけいれん性の症状に使われます。
それから、目のあたりの痙攣。
まぶたがピクピクすることありますよね。
ガスを伴う疝痛で、ゲップをしてもよくならず、
温めたりさすったりすることで改善する場合。
寒い天候からくる神経痛。
温かい飲み物で和らぐ歯痛などにも使われます。
その他の特徴的な症状は
痛みが神経に沿って放射状に広がる。
突然の痛みの発作。電気ショックのような感覚。
頭痛は首から始まり、頭全体に広がり、右目に収束する。
学校で頭が痛くなる女の子。
午後4時~8時に悪化。
暖かさと圧迫で好転。
痛み全般に使えますが、上記のような特徴があるときは
特によく働いてくれます。
一般的なホメオパシーレメディだけでなく
サプリメント的に使われるDr.シュスラーの
ティシュソルトのひとつでもあります。
ティシュソルトとは、生命に重要な無機塩を
ホメオパシー的に稀釈・振盪したもの。
ただし、希釈の度合いが少し異なっています。
基本となるのは12種類の無機塩。
体内の無機塩の分布を正常化します。
例えばこのマグ・フォスは、
体内におけるリン酸マグネシウムの分布を正常化します。
リン酸マグネシウムは筋肉や神経、血液の細胞に多く分布していて、
リン酸マグネシウムの代謝障害が起きると
けいれんや不安を引き起こします。
マグ・フォスのティシュソルトは
神経や筋肉の興奮を和らげます。
痛みというのは、痛みを感じる神経の
過剰な興奮です。
この過剰な興奮を正常なものにする働きが
マグ・フォスにはあるのです。
急な痛みには、このティシュソルトを
必要に応じて何度か摂ることができますが、
おすすめの摂り方があります。
コップ1杯のお湯に5粒溶かして、少しずつ摂る、というものです。
12種類のうち7番目のティシュソルトであることから
この摂り方を「ホット・セブン」と呼んだりします。
寒さで悪化し、温めると好転することから、
こういう摂り方が効果的だと考えられます。
さまざまな痛みに対処できるレメディではありますが、
ある意味対症療法的です。
急性の痛みには有効でも、繰り返し痛みが起きる場合は、
よりふさわしいレメディを専門家に選んでもらう必要があります。
とにかく痛みを止めたい!
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