「災害級の暑さ」の報道がされる一方で、テレビ番組で
いまだにマラソンをやっていることに驚きました
ゴール後に倒れただの、疲労骨折だの、
そろそろ考え直したほうが良いのではないでしょうか。

また、夏の甲子園の予選が連日行われています。
これだけの猛暑が続いているにもかかわらず
日中に試合をしているのは、どういうことなのでしょう?
甲子園の試合時間を見ても、相変わらず
第3試合は13時頃に開始になっています。

そのような試合をテレビで見るのも気の毒になります。
子どもたちは、何を頑張らされているのか?
それは、本当に実力の勝負になるのでしょうか。

夏のスポーツは、早朝と夜に移行させてはどうでしょう。
試合もそうですが、練習もです。
熱中症の数は確実に減るでしょう。
このような気候の変化は、これからも続くと考えられます。

夏の日中にはスポーツをしない、という文化をつくる必要があります。
福井市内の学校でプールの開放を中止しているという報道がありました。
賢明な判断でしょう。

状況をみながら臨機応変に対応できるのであれば、
やればよいのですが、
細かな対応ができない、面倒、ということであれば
いっそのこと、止める決断をしてほしいと思います。

私が子どものころ、夏休みは毎朝ラジオ体操に出かけたものです。
日曜日とお盆以外は、休みがありませんでした。
朝6時ごろというのは、とても気持ちが良いと思ったものです。

そして、お昼ご飯を食べたあとは、毎日のように
学校のプールに行きました。
暑くても、今のようなひどい暑さではありませんでした。

昔の常識が通らない状況になっていることを
もっと強く認識すべきだと思います。
つい先日、部活帰りの中学生が熱中症で倒れて亡くなりました。
こんなことがあってはなりません。

スポーツ基本法というのがあるそうです。それによれば
「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは
すべての人々の権利」という考え方のようです。

そして、スポーツの語源をたどると、
本来、スポーツというのは、「気晴らし」なのです。
英語のSportは、ラテン語のdeportareが語源だとされています。

元々「運び去る」という意味だったものが
「精神的な次元の移動・転換」という意味に転じ、
義務からの気分転換、元気の回復、を意味するようになりました。

あくまでも、仕事や家事などの日々の生活から離れる
気晴らしや遊び、楽しみ、休養であるべきなのです。

スポーツがどんどん盛んになるのはよいとしても、
その本来の意味をもう一度見直して、
無理なく、楽しめる環境を作ることを
もっと重視してほしいものです。