桜の盛りも過ぎ、本格的な春を迎えています。
春になると、どこかへ出かけたくなりませんか?

日本ではちょうど年度の切り替えになり、
区切りが良いということもあるでしょう。
子どものころは、春休みは宿題がなくてうれしかったものです。

なんだかそわそわとどこかへ出かけたくなるのは、
そんな社会的な背景からくるだけではありません。

生物というのは、春を迎えると、
冬の間、身体の内側に閉じ込めていた生命力を
外に向かって解放しようとし始めます。

太陽の光が強くなるにつれ、
それまで内向きだった生命力が
外へ上へと向かうようになるのです。

人間も生物ですから、同じように
体表の扉を開いて、外気との交流を盛んにし、
思考も自然に前向きになり、
躍動的になり、じっとしていられなくなります。

日本はこの時期に新しい年度を迎えるわけですが
これは、自然の摂理に適っています。
欧米では、9月に新年度を迎えるところが多く
その時期はちょうど秋に当たります。

秋というのは、生命力が収束していく季節。
新体制に向かう新年度には、あまり相応しい季節とは言えません。
日本でも一時期、秋に新年度を迎えるよう変更する
案が出されたことがありますが、やはり春の方がしっくりきます。

身体の体制から考えて、
春は新しいことにチャレンジしたり、
初めてのところへ出かけてみたり、
自分の世界を広げたりしやすいのです。

太陽の陽気にあふれる季節ですので、
その陽気をしっかり浴びることができるよう
外に出かけていきたいものです。
ただし、花粉症の人はそんなことは言っていられないかもしれませんね。

この時期は、植物が太陽に向かってどんどん伸びていきます。
そのパワーに浸ることができるのは、やはり戸外ですね。
植物の成長、変化から、パワーをもらいましょう。

我が家では、プランターでネギを育てているのですが、
冬の間はとても細かったものが、太く育ってネギらしくなりました。
おいしくパワーをいただくことにします。