桜の話題が咲き乱れる今日この頃、
みなさんのお家の周りはどんな感じでしょうか。
お花見はされましたか?
桜にまつわる思い出なんかも、ありますか。
さて、桜と言えば、桜餅。
私はあの香りが好きなのですが、
私の生まれ故郷、福井での「桜餅」というのは
関西風の「道明寺」に当たります。
関東風の桜餅を「長命寺」というのだと、つい先日知りました。
小麦粉を使ってクレープ状に焼いたものであんこを包んだものですが
私自身はあまり食べ慣れていません。
先日、テレビをみていたら、桜のはちみつというのがありました。
桜餅のような香りがするそうです。
食べてみたいですね。
桜の花の塩漬けをお湯に溶かした桜茶は、
香りもさることながら、見た目もすてきです。
先日、あるお店で桜の花を散らしたゼリーが載った
杏仁豆腐をいただきました。
目にも鼻にも舌にも嬉しいものでした。
桜はいろいろなものに使われますが、
不思議な力を持っているともいわれます。
コミュニケーションに関わると言われ、楽器にも使われます。
家具や建材にも使われます。
そのほか、桜のチップで燻製を作ったりもしますね。
染料にも使われます。何かと用途のある桜ですが、
漢方薬にも使われているのをご存知でしょうか。
桜の皮「桜皮(オウヒ)」です。
桜皮とは、バラ科のヤマザクラなどサクラ属の樹皮のことで、
日本由来の生薬であり、中国ではあまり使用されることがありません。
江戸時代に「毒消しの薬」として、
解毒、鎮咳去痰剤などさまざまな用途に利用されていたようです。
これが使われている処方は多くはなく、「十味敗毒湯」くらいです。
乳房切除術を世界で初めて全身麻酔下で行った
あの華岡青洲が、中国から伝わった処方に
桜皮を加えるなどして改良を重ね、作り出した処方です。
中国にはない、日本独自の処方というわけです。
ただ、会社によって桜皮を使っているものと
別の生薬を使っているものがあります。
桜皮配合十味敗毒湯は、主に桜皮のエストロゲン様作用と
エストロゲン分泌促進作用を介して
ニキビやアトピー性皮膚炎の臨床症状を
改善することができると考えられています。
春は冬のあいだ縮こまっていたものが外へ外へと発散し始める季節。
自然界の変化と自分の体調との調整がうまくいかず、
何かとバランスを崩しやすいものです。
無理をせず、桜の花の色のような優しい気持ちで過ごしましょう。