10年前から断続的に蕁麻疹が出ていて、
これまでは長くても半年で治まっていたのに
今回は1年以上続いているのでなんとかしたい、
と言って来られた方がいます。
蕁麻疹に限らず、皮膚に炎症のある方には
甘いもの、油ものを控えていただくようお話しするのですが、
この方は糖尿病を患っていらっしゃって
糖尿病のお薬を3種類も飲まれています。
3種類目は半年前に追加されたそうです。
糖尿病の患者さんなので、当然、
甘いものには気を付けているものと思っていたら
「甘いものは良くないんですか?」
という言葉が。
「糖尿病になってから、甘いものが好きになったんですよ」
とおっしゃいます。
「甘いものが悪いなんて、病院で言われたことない」とも。
私の頭の中は???
最初に、型通りの食事の注意があったそうですが
その後は、毎回1分間程度の診察で
お薬が出るだけだそうです。
糖尿病診療の現場がすべてこのようだとは思いません。
思いたくはありませんが、
糖尿病のかたでも甘いものが悪いという認識がない、
ということが、ショックでした。
甘いものは良くないとは思っていても食べてしまう、
というくらいの返事を期待していたのですが
そうではなかったことに驚いたのです。
糖尿病の患者さんは、なかなかいうことを聞いてくれない
という声を医療従事者から聞くことがあります。
だから、何も言わないのでしょうか。
薬を飲み始めると、今度は低血糖のことが心配なので
甘いもののことは言わないのでしょうか。
糖尿病の食事療法では、
なかなか糖質制限が取り入れられないとも聞きます。
いつまでたってもカロリー制限のことばかりなのだそうです。
カロリー制限をすると、カロリーの高い脂質を減らすことになり、
そうするとかえって炭水化物が増えて糖質が増えてしまいます。
厳格な糖質制限までしなくとも
過剰な糖質摂取は、百害あって一利なし。
現代は、ともすると過剰に糖質を摂ってしまいがちな環境にあります。
「甘いものは太る」ということ以外に
もっと深刻な問題があることを
伝える場所がなさすぎます。
10代の若者たちも、無自覚に甘い飲み物をがぶ飲みしています。
将来的にどうなってしまうのか、非常に心配な状況です。
「糖尿病を治療する」とは
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